[小説]犯人のいない殺人の夜

日常

趣味の1つである読書の記録です。

記録なので、自分の感想をつらつらと。

あらすじとネタバレがほんのり混ざっています(できるだけ直接的には書かないようにしていますが…)。

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概要

タイトル:犯人のいない殺人の夜 東野圭吾短編集①

レーベル:光文社文庫 ひ6-5

著者  :東野圭吾

初版  :1994年1月20日

発行所 :光文社

ISBN  :978-4-334-71826-8

定価  :本体552円+税

 

だいぶ前に買って1度読んでいるのですが、調べてみると、2020年2月に新装版が発売されていました(下記参照)。

私が読んだものはその前のものなので、もう中古でしか手に入らないのかな…

いつか読み比べてみよう!

感想など

表題作を含む7つのお話から成る短編集です。

全体的にイヤミス的な要素があり、1話ごとにちょっと一息入れたくなります。

でもその一息入れたら自然と本を手に取ってしまう、魅惑的な何かを感じました。

今回は特に印象に残った3つのお話の感想です。

 

小さな故意の物語

舞台は高校。学年で1組はいる、周りが公認している穏やかカップル。

客観的に見た”穏やか”は、実は当事者達からすると”惰性”なのかもしれません。

その惰性に安心を感じて妥協を覚えた彼氏の甘えと、その惰性を物足りなく思う彼女のほんの一瞬の出来心が偶然に重なって起きた悲劇。

転落死に至った要因には東野氏の得意とする物理学が絡みますが、「犯人は誰なのか」は明らかにされません。というか、できないのです。

 

闇の中の二人

中学生の信二の弟が何者かに殺されます。

弟は継母と父親の間に生まれた子で、信二とは義理の兄弟に当たる、まだ生まれて3か月の新生児でした。

生徒の弟の訃報を受けた担任は、たびたび信二の様子を見に家に行きますが、ある日「これ、あげるよ」と香水を手渡されます。

その香水が意味するのは…

序盤から信二を犯人として疑った描写て話が進んでいきますが、多分予想通りの結末に至れる人はそうそういないんじゃないでしょうか。

 

白い凶器

とある食品会社で、2人の社員が相次いで亡くなります。

一人はビルからの転落死、もう一人は単独の交通事故ですが、タイミングから警察は他殺説を捨てられません。

周囲への聞き込みを進めていくと、亡くなった2人にはある共通点が…

気が狂った人間って意外と社会に違和感なく潜んでいるのかも。

この本の中で最もゾッとするお話でした。

コメント

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